株式会社親愛

葬儀の仕事に“正解”はない。だからこそ、日々が学びの連続。

Profile
役職:業務部 部長
2011年 入社
Yさん
略歴

2011年に入社。葬祭業の経験はゼロからのスタートだったが、現在は業務部の部長としてスタッフの育成や現場のマネジメントを担う。ご遺族と誠実に向き合う姿勢と、的確な判断力に社内外からの信頼も厚い。趣味はガーデニングで、会社の花壇もYさんの手によるもの。

葬儀の仕事を始めたのは、「まわりにやっている人がいなかったから」という、ごく単純な理由からでした。
でも、だからこそ興味が湧いたんです。死というものにどう向き合う仕事なのか、自分の目で確かめてみたくなって。

未経験で入社し、最初はご遺体に触れることも含めて“やるしかない”という気持ちで取り組んでいました。
でも、現場を重ねるうちに、「この人のおかげで自分は仕事ができている」と感謝するようになっていたんです。
葬儀って、マニュアル通りにいかないことばかり。正解がないからこそ難しく、でも面白い仕事だと思います。

「礼儀がなっていなければ、プロじゃない」──新人指導で大切にしていること

新人の育成では、必ず“自分も一緒にやる”ようにしています。
たとえば寝台車の清掃だって私も一緒に拭くし、「これやっておいて」と任せっぱなしにはしません。

そのうえで、言うべきことはしっかり言います。
「若い子に厳しく言うとメンタルが…」なんて言われる時代だけど、私はあまり気にしていません。
礼儀がなっていなければ、プロとしてお客様の前には立てない。だからこそ、注意すべき時はちゃんと伝えるようにしています。

でも、失敗してもいいんです。一生懸命やった上でのミスなら、怒ることはない。できないことは、教えればいいだけですから。

仕事の重みは、“ありがとう”の一言に詰まっている

この仕事をしていて一番感じるのは、「ありがとう」の重みです。
葬儀の場で交わされるその一言には、何にも代えがたい価値があると思っています。

ご遺族は人生でもっともつらい瞬間を迎えている。
その中でどうすれば納得してもらえるか、後悔を残さず送り出していただけるか。
宗派も地域も家庭の事情も、本当に毎回違います。
だから、どんな葬儀にも正解はありません。準備の段階から式の進行、そしてアフターサポートまで、すべてが一発勝負です。

私が日々心がけているのは、「どんなに親身になっても、必要以上に近づきすぎない」こと。
一定の距離を保ちながら、一貫して誠実に向き合う。
それが私なりのプロとしての在り方です。