社会福祉法人相楽福祉会(相楽デイセンター)

大変さよりやりがいが大きく、続けていきたいと思える仕事です。

Profile
相楽デイセンター
2014年入社
山下 輝之
略歴

大学の実習で「相楽作業所」に出会い、アルバイトをはじめる。2014年4月、新卒で「相楽デイセンター」に入職。さまざまな作業の班を経て、デイサービス班で活躍中。

教えるよりも、一緒に頑張り楽しむことに魅力を感じて進路を変更。

福祉の道に進んだきっかけは、7つ下の妹が障害を持っていたから。高校生くらいまで特に何も思っていなかったのですが、大学を決めるとき、元々興味があった料理や服飾ではなく、勉強するなら福祉かなと思って進学しました。最初は特別支援学校の教諭を目指していましたが、実習で施設に行くとなったとき、生活指導員の方が自分に向いているのかなと思ったんです。学校の先生は子どもたちに教えるのが仕事で、学校なのでそれが普通なんですが、少し違和感を感じて。教える以外のことができたらおもしろいなと考えていたタイミングだったので、実習を通して作業所で工賃を稼ぐために一緒に頑張るとか、一緒に何かを楽しむとかが、自分には向いていると思いました。実習先の作業所でお世話になった三船さんが、今のデイセンターの施設長です。就職先を探していたときに、「じゃ、うち受けるか?」と、声をかけていただいて入職しました。

言葉以外の情報から体調や気持ちをくみ取り、笑顔につなげる。

作業する班は、紙すき、織り、パン、花工芸、デイサービスの5つがあります。僕は紙すき以外を経験し、今はデイサービス班にいます。ほかの班は仕事をして工賃を稼ぐのですが、デイサービスは重度の方が多いので作業がなく、身体介助や体力の維持・向上をベースに、それぞれがしたい活動を考えてしていきます。高齢者のデイサービスに近い感じですね。週に1回は専門の先生に来てもらってリハビリをしたり、音楽を聴きに出かけたり、図書館で本借りてきて読書したり。最近はエアートランポリンで遊びました。言葉でコミュニケーションを取れる方がいないので、体調もそうですが、表情や普段の生活の変化から利用者さん本人のしたいことや気持ちをくみ取ることが大切です。僕らでも「あれして、これして」って言われたくないタイミングがありますよね。利用者さんの笑顔が出ると、タイミングも含めて、うまくくみ取れているのかなと、一番やりがいを感じます。

介助をするのではなく、ともに生活を楽しめるように。

人と関わるのがすごく好きな人、ただ関わるのではなく、生活を共有し、一緒に楽しんだり頑張っていこうと思える人は、この仕事に向いていると思います。たとえば、部屋の電気を消し忘れた職員がいたら、利用者さんが指を差して「消し忘れてるよ」って教えてくれて、職員は「ありがとう」と言って電気を消し、一緒に部屋を出られます。そういう些細なやりとりこそ、この仕事の醍醐味。介助をするというよりも、されている側の気持ちを考え、一緒に楽しめる人がいいですね。
福祉って、しんどそうなイメージがあると思います。確かに体力面や気持ちの面で自分が疲れているときは、コミュニケーションが難しかったり、大変だなというのはありますが、しんどさ以上にやりがいを感じたり、続けていきたいと思える仕事です。少しでも興味がある人は、施設の雰囲気を見てみたり、一度チャレンジしてみるといいのかなと思います。