約1万トンの鉄骨を使用する巨大倉庫にもイチから関わりました。

Profile
- 常務執行役員
- 2005年 入社
- 兼本 孝明
略歴
鉄工所を営んでいた実家で働いた後、33歳の時に転職。現在、工務部長として現場作業をおこないながらメンバーのマネジメントにも携わっている。

もともとは親が同じ商売をしていたので、鉄骨の世界には18歳の時からいます。ここに転職したのは同じ業界で経験を活かせると考えたから。長い歴史を持つ会社で自分を成長させたかったのです。業界経験は多少ありましたので、仕事は比較的早い段階で覚えることができましたね。もちろん経験があると言っても、CADの操作ひとつとってもソフトが違うなど、やはり会社ごとにやり方があるので最初は戸惑うことも多かったのですが、悩んでいるとすぐにまわりが声をかけてくださるので助かりました。「大丈夫か?ここはこうしたらええねん」といった具合にすぐにフォローに入ってくださるのです。未経験者がわからないのは当たり前ですが、実務経験が浅い経験者でも壁に当たることなく成長できる教育体制が整っていると言えるでしょう。私が早い段階で仕事を覚えられたのは、それが理由です。

徐々にカタチになっていく巨大物流倉庫。
完成した時は声が出ないほど感動しました。
入社後は簡単な仕事からスタートし、成長度合いを見ながら段階を追って次の仕事を任されていくことになります。一気にたくさんの業務を任されることはないので、着実に一つの仕事を習得することができるのです。最終的には図面作成から材料発注、組立、検査立ちあい、資材発送、現場管理、修正対応まで、すべての工程に関わります。ここまでできるようになるのには数年程度ですね。これまでたくさんの現場を経験してきましたが近年で印象に残っているのは4500トンクラスの物流倉庫案件です。全体で約1万トンの鉄骨を使用する建物で、会社が過去に手がけた案件の中でも最大級規模となります。作成する図面も作業する技術者の数も多いので、全体管理をおこなうのは決して簡単なことではありませんでしたが、最終的に完成した巨大な倉庫を目の当たりにした時はしばらく声が出ませんでした。この日の感動を味わうために、技術者は日々の業務に全神経を集中させるのです。
