入院患者さまの食べる楽しみと治療食を両立させたい
Profile
- 給食受託事業部(栄養士)
- 2016年4月(新卒)
- 楪 拓人
略歴
2016年4月入社 給食受託事業部に配属
現在に至る
幅広い世代のスタッフでワクワクできる食事を
給食受託事業部は病院や福祉施設に出向き、そこで調理を担当する部門です。私は病院に派遣され、入院患者さまそれぞれの病状に合わせた治療食の調理を担当しています。患者さまにとって食事は、医食同源として回復をサポートするものであり、楽しみのひとつでもあります。入院中の楽しみを提供しつつ、回復力を高める。その2つの役割を兼ね備えた仕事です。
病院での業務は調理・盛り付け・洗浄など各ポジションがあって、経験や年齢の違いなど、さまざまな世代の人たちと一緒に働いています。シニア世代の人も元気に働いていますし、老若男女誰もが活躍している職場なんです。
治療食は完食してもらうことがミッション
患者さまへ食事を提供するということは、一般の飲食店とは少し異なります。健康状態によってお腹が空いているとは限らないし、病状などにより「食欲がない」「体がうまく動かない」「消化機能の低下」「味覚障害」「食品アレルギーがある」という人もいらっしゃいます。当然、そのハードルをクリアしながら、おいしい食事を提供しなければなりません。また、治療食は栄養価が計算されています。食事であると同時に治療の一環ですから、完食してもらわないと栄養補給が不完全になるのです。味や見た目を大切にしながら食べやすい状態で提供し、その結果、完食していただいて、はじめて回復のサポートとなります。
無資格・未経験でも誠意と意欲があれば活躍できる
食に関わる仕事なので、管理栄養士、栄養士、調理師といった資格を取得していれば有利に働けると思います。飲食店の勤務経験、介護経験などがある場合も取り組みやすいのではないでしょうか。しかし、資格や経験がなくても大きな問題ではありません。実際、私は新卒で入社しており、資格や経験もゼロ。一部の資格が必要な業務では補助的な役割からスタートして経験を積み、資格取得を目指しました。
健康寿命や予防医学、医療技術の進歩や科学的根拠に基づいた食事など、治療食を取り巻く環境は大きな変化を迎えています。誠意と意欲をもって働いていけば、この変化に対応するだけでなく、将来は自分から発信できる人になることも可能です。時代を変える人材を目指し、一緒に働いてみませんか。