ココイチの賄いが食べたくてアルバイト開始。店長になった当初の経験は財産です。
ココイチとの出会いは、私が高校2年生のときまで遡ります。以降、大学卒業するまで6年間アルバイトとして、ココイチでお世話になりました。アルバイトを通して、学校の授業や部活では学べないことをたくさん学べて人間として成長できたと思います。大学卒業後もアドバンスで、今度は正社員としてお世話になれれば立派な人間になれると考えて迷わずに応募しました。実際に入ってみて、アルバイト時代も責任を持って取り組んでいたものの、アルバイト時代とは責任の重さの違いを痛感したのを覚えています。大津におの浜店で店長に就任してからは面接にも携わるようになり、自分の判断で合否を決定することに社員になったとき以上に責任の重さを感じました。食材の発注に関してもそうですね。月に何百万円もの仕事を担うことに改めて「自分は店長なんだ」と身が引き締まったときの気持ちを忘れることはありません。初めての店長のときは20代前半でした。学生のメイトとは年齢が近く、普段は友人のような感覚ではあるものの、当然仕事になれば店長とメイト、その使い分けを店長になったばかりのころは大いに戸惑いました。その戸惑いはメイト側にもあったようですが、フレンドリーに接したいのを堪えて、店長として接してくれたおかげで、オンとオフのメリハリを上手に切り替えられた関係を築けたように思います。
お店のみんなと食べたちょっぴりしょっぱいケーキの味は、一生の思い出です。
印象に残っている出来事があります。あるスタッフから、「休憩室の蛍光灯を交換してほしい」と言われたので、予備の蛍光灯が置いてある更衣室のドアを開けたところ、更衣室の中に身を隠していた学生スタッフがバースデーケーキを手に、「店長、おめでとうございます!今日誕生日ですよね?」と姿を現したんです。それを合図に、最初に蛍光灯の交換を言いに来てくれたスタッフをはじめ、続々と他のスタッフも集まり、みんなでバースデーソングの大合唱。誰からともなく「店長は誕生日なので、ゆっくりしていてください。僕らがお店を回します。みんな行くぞ!」と。一人ぽつんと残された私は寂しくなって普通に勤務して、閉店後みんなで一緒にケーキを食べたというオチまであります。一生懸命していたら、こうして祝ってくれる人もいるんだと感激したのは言うまでもありません。現在店長を務めている近江八幡店は、前回の着任から10年弱ぐらいの間隔があいています。当時から働いてくれているメイトもおり、学生のメイトは学校を卒業し、お店を巣立ってはいたものの、就職や結婚など人生の節目でお店に顔を出してくれるなど、ココイチとのつながりを今も持ってくれているのは本当にうれしいですね。
SVとしてお店を、会社を盛り上げていきたい。その想いは今も揺るぎません。
独立かスーパーバイザー(SV)か。アドバンスにある2つの選択肢。アドバンスに惚れて入社した私にとっては、会社を盛り上げるSV一択です。これまで数多くの店舗を経験してきたのも、店舗を回るSVに就くことを見据えて若いうちに全店舗を経験したいという私の想いに会社が応えてくれた結果でもあります。もちろん、自分のなりたいタイミングでSVになれるわけではありません。まずは店長の仕事を全うし、エリアマネージャーへ昇格する必要があります。いつ声をかけられてもいいように、積極的に経験を積んでおきたいです。最近は、店長不在時にメイトでお店が回る環境づくりに邁進しています。そのために大切なのは、後進の育成です。心がけているのは、いいところを見つけて褒めて伸ばすこと。俯瞰してスタッフの仕事ぶりをしっかりと観察しています。一方で、店長は指導一辺倒ではありません。立場上、指導する機会のほうが多いものの、新人スタッフから学べることもたくさんあるので、貪欲に知識や技術を吸収させてもらっています。また、10年、20年、30年と私より経験豊富なメイトも数多く活躍中です。年齢や経験を問わず誰に対しても尊敬の念を持って接しています。これからもお互いに切磋琢磨できる人と出会いたいですね。