製缶工

チームで挑むものづくり。
いくつになっても成長したい。

Profile
製缶工
2008年 入社
村上 健二
略歴

前職も同業他社で勤務。培ってきたスキルを活かせる仕事を探していたときに、『フルヤ工業』のことを知り応募する。以来、即戦力の製缶工としてキャリアを重ねながら、後輩の育成にも力を注いでいる。趣味は自動車・バイクいじりで、休日にはドライブも楽しむ。

前職の経験を活用できる部分と、新しく学べた部分がありました。

当社の仕事の流れをおおまかに言うと、設計図から必要なパーツを考えてつくり、塗装して組み立てて試運転を行い、検査に合格すれば分解してトラックに積み込んで運び、指定の場所へ据え付ければ完了です。その中で製缶工というのは、さまざまな形をした鋼板を切ったり、穴を空けたり、溶接しながら機器類のパーツをつくっていきます。同業他社で働いていたので、図面の見方・やるべき手順といった基本知識はありました。ただ当社のように、最大20mにもなるような装置をつくったことはなかったです。やはり大きいとその分だけ重力がかかるため、気を付けることも増えましたね。また、3m~4mごとに分割してつくるため、ぜんぶ一人でやるだけでなく、製缶と溶接に分かれて作業することも。そういったチームワークも含めて、新しく学べたことは刺激になりました。

一品一様な製品づくりが楽しく、たくさんの思い出が残っています。

基本的には、箱状の容器をチェーンに取り付けた機器類の製作を手掛けていますが、設置場所であるごみ焼却施設によって大きさも形状も微妙に異なるので、毎回新鮮な気持ちで作業に取り組めます。また、焼却施設の別の品物にも関わることがあり、バンカーと呼ばれる底が開閉式のゲートになっている巨大なバケツ型の装置を製作したことがありました。油圧で動く仕組みをつくる工程が印象に残っています。また、ごみ焼却場の煙突から出る煙をきれいにする触媒も製作。4階建てのビルに相当するほど高さがあったので、屋外で寝かせて組み立てたことも良く覚えていますね。10数年以上、当社で働いていますけど、いまも面白さを感じながら、ものづくりに勤しんでいます。

新人を育てながら、自分自身の成長に対しても熱意を持っています。

数年前から20代の若手社員が2名入ったので、指導にもあたっています。感覚的な部分は、どうしても「見て覚える」というところがありますが、質問されればきちんと答えています。簡単な製品から段階的に任せていて、未経験スタートだった3年目の社員も、いまでは図面を見ながら製缶加工をしています。そういう成長していく姿を見るのも好きですし、私もさらに技術を高めたいという気持ちがありますね。製缶加工に携わって20年以上になりますけど、「もっと早く製缶できるはずだ」「もっとうまく溶接できるはずだ」と思っていますし、30年以上の大ベテランの動きを見ていると、まだまだ敵わないなと燃えてきます。定年に関係なく体力面で問題がなければ雇用を継続してもらえるので、できるだけ長く続けたいです。これからも楽しみながら図面と向き合い、周りから頼られる製缶工を目指します。